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2人が閉じ込められていた牢屋から出て階段を上がるとそこはまるで未来都市のような
空間が広がっていた。テレビや漫画でしか見たことのない光景を目の当たりにして
2人は思わず顔を向き合わせてしまった。
目が点のようになってら。マンガ女め。
思わず早月の顔を見て笑ってしまった。
しかし、早月もなんだか上から見下すような眼になりこっちを見て冷笑している。
ちょっと怖くなった真人は笑うのをやめ、歩いている方向へと視線を変えた。
さっきは暗くてよくはわからなかったけど俺たちをひきつれている男の人たちの服装は
この今いる空間とよくマッチしている。でもちょっときつそう…。
真人はまた微かな笑みを浮かべてしまった。
「おい、何笑ってんだ」
男たちの中のおれの隣を歩いている人が気づいたらしく険しい顔して言ってきた。
「い、いえなんでもないです」
真人はあわてて言い返した。
さすがにあなたたちの服装がおかしくて笑ってしまいましたなんて言えないからな。
そして、忘れていた。
俺たちは今、俺たちが住んでいた場所とは違う場所に来ているということに…。
そう思うとなんだか笑ってもいられなくなってきた。
真人はうつむきながら、耳に入ってくるいろんな音を聞きながら男たちの
引き連れていくところへとすんなり歩いて行った。
やがて、しばらく歩くと耳に入ってきていたいろんな音が聞こえなくなってきていた。
異変に気づき真人は傾いていた頭を持ち上げると目の前には
俺たちがいた世界でいう高層ビルみたいな建物が建っていた。
まぁこんな未来都市みたいな場所なんだからこんな建物あってもおかしくないよな
そう思い、真人は男たちに引き連れられてその建物に入って行った。
建物の中はとても静かでおちつきのある色合いが施してあった。
目の前には大きな扉があり、おそらくエレベーターらしきものだろうと思った。
そのなかに男たちは真人と早月を入れ、2人の腕に何かをした。
すると、なぜか再びまた腕が動くようになった。
その事実に驚いていると扉が閉まり、2人は再び閉じ込められた感じになった。
2人はそれから何も話さなかった。
真人はこれからどうなるのか、それだけが不安だった。
一体何でこんなことになったんだろうか。さっきまで笑っていた自分の気がしれない。
真人は床にしゃがみこんだ。
ふと、真人は早月のほうを見てみた。
早月もきっと、同じようなことを考えているのだろう。
なんだかさっきとはまるで別人のような思いつめた顔をしている。
すると、急に2人が入っていた小さな部屋が動き出した。
揺れてはいるが、上下左右どの方向に動いているのかはわからなかった。
しばらくすると揺れがおさまった。
これからどうなるのか、小さな部屋は緊張感で包まれていた。
そしてその緊張感の中、2人の目の前にあった扉はゆっくりと
開いていった。
2人には少しずつ見えてくる扉の向こう側が
とても明るい未来には見えなかった。きっと扉が開くとナイフやレーザーやらが飛んでくるのだろう
そしてすこしずつ開いていた扉はその向こう側をあらわにして動きを止めた。
真人は目をつむり、すべてをあきらめた。
「ハロー」
なんだかとても空気の読めてない声がする。
「ハローハローハロー」
リズムに乗ってきやがった。なんかいらつく。
「ハローハローハローウィン」
「ハローハローうるせんだよ」
聞こえてくる聞いたことのある声に賛同し、心の中でうなずく。
「だいたい、空気読めてなさすぎだろ。なんだその格好は」
そうだそうだ言ってやれ。その格好ってそんなにひどい格好しているのか。
見たい。いや、しかし待てここで出て行ってもおれの出る幕はなさそうだ。
「だいたいなんだハローウィンってよ」
あぁそうだそうだ。ん、でもたしかハローウィンじゃなくてハロウィンだよな
ちょっと間違ってますよあなたたち。
「もっとハロー―ウィンって伸ばせよ」
いや、だから間違ってるってどっちか気づけよ。
「いや、なんか違った気がするな」
そうだ、違うんだ。気づいてくれ本当はハロウィンなんだ。
「そうだ、ハッロウィーンだった」
違う、違う、違う。
「ハロウィンだ」
思わず激しい突っ込こみをしてしまった。そして目を開けた俺の視界に映ったものは
おそらくさっきのうざい声の主の変な格好をした男を早月が締め上げているところだった。
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